エンジニアコラム

itou-kouichi 伊藤 浩一

0 0

劣化した二次電池を直流電源でシミュレーション

2016.12.19

劣化した二次電池を直流電源でシミュレーション

高速バイポーラ電源PBZシリーズで、内部抵抗可変機能を簡単に実現する方法

当社の販売する直流安定化電源は、しばしば電池に例えられます。電圧・電流だけを見ればどちらも直流を取り出せるという意味で同じなのですが、実は決定的に違う部分があります。それは内部抵抗値との関係です。
直流安定化電源は、定電圧(電圧優先)モードであれば、負荷に応じて電流値が変わった場合でも、制御回路によって電圧を維持しようとします。しかし、電池の場合はそれと異なります。電流が増えるに従って、電池の内部抵抗値により、電圧が下がってきます。特に、二次電池においては、充放電を繰り返し劣化したものは内部抵抗値が大きくなっており、電圧降下も大きくなります。寿命が尽きかけた二次電池が、充電してもすぐに使えなくなってしまう(電圧が下がってしまう)のは、こういった理由からです。

さて、昨今は、二次電池を使用した電気製品が数多く世に出回っています。そういった中、製品試験において「ダメになりかけた電池での挙動を確認したい」というご要求を伺うことがあります。つまり試験用電源であっても、電流値に応じて電圧が降下するようにはならないかと。
一つの方法としては、電源の電流をモニタして、その値をパソコンで監視しつつ、同時に電流に応じた電圧設定を電源にフィードバックするプログラムを組む、というのが考えられますが、やや面倒な感じは否めません。
そこで、当社の高速バイポーラ電源PBZシリーズの標準機能のみで、簡単に「内部抵抗可変機能」を実現する方法をご紹介します。しかも、他に用意するものはBNC-BNCケーブルが一本のみです。

準備はPBZシリーズの前面端子「EXT SIG INとI MON」を直結するだけ

高速バイポーラPBZシリーズには、外部電圧による出力電圧コントロール機能(EXT SIG IN)と電流モニタ(I MON)があります。そしてそれらの端子が前面パネルにありますが、準備としては、それをBNCケーブルで接続します(写真1)。あとはEXT SIG IN信号のゲイン設定をパネル操作で設定するだけです。

BNCケーブル接続写真1

本サイトの閲覧には会員登録(無料)が必要です。

会員登録はこちら

×