エンジニアコラム

矢島 芳昭 矢島 芳昭

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規格文書という魔宮に挑む勇者の剣

2016.12.26

規格を読みこなす技術(基本編 1)

規格文書という魔界に挑む勇者に、剣を贈りたい!

規格が読めることがあなたの力になる

今は何を作るにしても、国際間または各国の工業規格・規制に対応することが要求されています。
様々な家電製品はもとより、産業用ロボットやエアコン、エレベータ、電気自動車など、身近な製造物のほぼすべてにおいて、安全やEMCに関する規格があるといってもいいでしょう。
しかし、それらをいざ実務レベルに落とし込もうとする(規格準拠の製品を開発する、規格適合検査をおこなう等)と、戸惑ってしまう事が多いのではないでしょうか。
例えば、あなたがお客様や営業担当者から「IEC61800-3規格に対応した製品が欲しい」という要求を受けたとしましょう。その時、どんな製品を提供すればよいのか、またはそれがどういった内容の規格なのか即答できるでしょうか?

前述のように、製品の種類の数だけ工業規格・規制があり、かつ制定されてから改訂や追加が幾度もおこなわれているのが「当たり前」です。まるで、本館・別館・新館と建て増しを繰り返した旅館みたいに複雑に入り組んだ、分かりにくい構造であることがざらです。さらには、本章で引用される参照文書の理解も必要で、よくよく調べたら実は要求規格の対応だけでなく、それに紐づいた規格にも対応しなければならないというケースもあります。エンジニアとしては物を作るのが本業なのに、その前段階の規格調査や難解な定義の解釈に四苦八苦して、「作る前からすでに心が折れそう・・・」という笑えない話もないとは言えません。

こういった事案に長けた「技術規格法務担当」のような存在がいてくれて、的確なアドバイスをもらえると助かるのになぁ、と思うのですが、現実は自分でなんとかしなければなりません。
ということで、ここでは要求規格文書の探し方から、その解釈のための実践的な「コツ」や「ノウハウ」の一端を数回に分けてご紹介して参ります。これから規格文書という魔界(!?)に挑む勇者の剣になればいいなと思います(笑)。

なお、本コラムは2016年12月執筆時のもので、紹介するサイト内容などは変更される場合があることを、あらかじめご了承お願いいたします。

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