エンジニアコラム

kobayashi_yoshichika 小林 佳明

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シーケンス作成・制御ソフト-「Wavy」活用TIPS(1)

2017.01.23

シーケンス作成・制御ソフト「Wavyシリーズ」活用TIPS(1)

AC電圧50Hz出力で、1サイクルだけ51Hzにする方法

サイン波の交流電圧において、サイクル単位での解析・評価をしたいというご要求をいただくことがあります。詳細を伺うと、系統連系する機器の評価試験とのこと。
系統連系とは、発電設備と電力系統の接続・連動を指し、近年家庭用の太陽光発電や燃料電池発電などの普及とともに、それらに関係する設備機器(パワーコンディショナー等)を開発・製造するメーカーも増加。よってそういった製品の規格評価・検査をしなければならないというニーズも増えたということですね。調べると、確かに系統連系の規格の中にサイクル単位での試験要件があります。

キクスイの交流電源にPCR-LEシリーズという製品があります。この製品は「リニアアンプ」という回路方式で、整流回路により入力交流電源をいったん直流電源に変換し、内蔵の発振器が作る正弦波基準電圧波形で電力増幅(交流出力)をします。なので、基準電圧波形を作る発振器をうまく制御できれば任意の交流波形が出せるわけです。
PCR-LEシリーズには通信インターフェースがあるので、C言語等でPC制御することもできますが、プログラミングに慣れていない方だと敷居が高いかと思います。ここではもっと手軽な方法として、PCR-LEシリーズの「シーケンス機能」を利用してサイン波の交流電圧50Hz(三相)で、1サイクルだけ51Hzで出力する例を紹介したいと思います。
なお、シーケンス機能の作成・編集・実行には、キクスイのシーケンス作成・制御ソフト「 Wavy for PCR-LE(SD011-PCR-LE)」を用います。

準備

システムの構成図を(図1)に示します。

なお上記は、PCR-LEシリーズをオプションで拡張した三相システムですが、その派生モデルであるPCR-LE2シリーズでも可能です(写真1)。PCR-LE2シリーズは一台で、単相と三相の出力を設定切替えだけで変更できる便利な「マルチ相」タイプの交流電源です。

PCR-LE2_03写真1:PCR-LE2シリーズ

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