エンジニアコラム

kobayashi_yoshichika 小林 佳明

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シーケンス作成・制御ソフト-「Wavy」活用TIPS(1)

2017.01.23

シーケンス作成・制御ソフト「Wavyシリーズ」活用TIPS(1)

AC電圧50Hz出力で、1サイクルだけ51Hzにする方法

シーケンスデータの作成

シーケンスデータとシーケンスプレビューを(図2)に示します。
このTIPSの考え方は、基準周波数を逐次制御で可変するのではなく、50Hzの中に51Hzのサイクルを「切り貼り」で挿入してしまえということです。

図2

手順としては、51Hzのステップ(ここではステップ1)について

(1)「間隔」を50Hzの1サイクル(20ms)未満である19msに設定します。
(2)ステップ1の「開始位相」と「終了位相」を固定(FIXED)に設定します。
(3)U-V相の線間電圧位相を基準(ゼロクロス)とするために、330°をそれぞれ設定します。

図2では、U-V相の線間電圧は青色で示しています。なお330°でなく、0°をそれぞれ設定しますと、U相の相電圧位相基準となります(図3の赤色の線)。またこの例での電圧値は、相電圧設定となっています(線間電圧202Vは、202÷√3=116.625です)。

この設定のポイントは、前後の50Hzサイクルとの整合(つながり)を保つため、51Hzの開始位相と終了位相を固定にし、間隔を50Hzの1サイクル(20ms)未満にすることです。例えば、19msでなく、20msと設定した場合、2サイクル出力されます。

さて、作成したシーケンスデータを、交流電源PCR-LE本体に転送して、実行してみます。なお実行については、このシーケンスをPCR-LE本体に書き込んでしまえば、PCなしでも実行可能です。
オシロスコープで観測した実際の出力波形を図4に示します。

オシロのトリガ信号には、stat信号を使用しました。シーケンスデータにおいて、1ステップ目の「stat出力」を「on」にしています(図5)。「on」に設定し5V出力させることで、波形解析・評価がしやすくなります。
A-Bカーソル間の測定より、51Hzを確認できます。

図5

このように、PCR-LEシリーズのシーケンス機能を使えば、設定が異なるサイン波を、簡単にマージ(連結)できますので、電圧を変えれば、瞬時電圧変動なども行えます。Wavyシリーズはキクスイの「ダウンロード」から試用版が入手できます。PCR-LEシリーズ本体がなくても画面操作・設定をおこなうことができますので、ご興味あればぜひお試しになってみてください。

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