エンジニアコラム

矢島 芳昭 矢島 芳昭

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規格を読みこなす技術(基本編2)

2017.02.13

規格を読みこなす技術(基本編 2)

規格文書の解読には賢者の呪文を使え

JIS規格からIEC規格を推測するには

前回(基本編1)で紹介した方法により、とりあえずJIS規格を見ることはできたかと思います。
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今回は、参考に取り上げたJIS C4421を使ってIEC61800-3の内容を推測する方法、秘伝の「賢者の呪文」をご紹介したいと思います(笑)。

賢者の呪文「IDTとMOD」

JIS C4421は序文にもある通り、「電力系統の違いなどによって技術的内容を変更して作成した」規格とされていますので、すでにIEC61800-3とは違う箇所があることがわかっています。(図1)

JIS規格の場合、特に日本固有の電源方式や電圧の違いから、そのままでは国際規格であるIECの内容を採用できないため、このような形になっている例が多くあります。こういった場合、国際規格の対応の程度が示されていますので、それを見ることで規格差異の程度を確認できます。

図2 国際規格を修正して作った規格の例(JIS C4478-1)

この例では2004年度版のIEC61800-3に対し、「MOD」と記載されていますので、IEC規格から技術的な変更が含まれた規格であることがわかります。ちなみに、IEC規格の内容を変えずに採用している場合は「IDT」と表記されています。
IDTの場合、基本的に技術的な内容は変えないのが基本ですが、IECの言い回しが不明瞭だったり、明らかに間違っている箇所があったりすることもあるので、その場合は制定段階で修正を行い、規格付属の解説書に修正内容や意図を記述しています。

図3 IDT(一致)で作られた規格の例(JIS C61000-4-11 )

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