エンジニアコラム

kobayashi_yoshichika 小林 佳明

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シーケンス作成・制御ソフト「Wavyシリーズ」活用TIPS(2)

2017.04.10

シーケンス作成・制御ソフト「Wavyシリーズ」活用TIPS(2)

高調波電圧を任意の次数に2V印加させる方法

シーケンス作成・制御ソフト「Wavyシリーズ」の具体的な使い方をご紹介する当コラム。今回は2回目として、前回に引き続き、系統連系規格試験での活用(ステップ注入機能試験)を見ていきたいと思います。なおその前に、系統連系規格試験と聞いてピンと来ない方のために、それはいったい何で、どういった背景で出来たものなのかを簡単にご説明します。同規格試験をご理解されている方は、次項は読み飛ばしていただいて結構です。

系統連系する機器の増加による高調波障害

系統連系とは、発電設備と電力系統の接続・連動を指し、近年家庭用の太陽光発電や燃料電池発電などの普及とともに、それらに関係する設備機器(パワーコンディショナー等)が急速に普及しています。それらの機器のなかに、直流を交流に変換する「インバーター」を内蔵したものがあります。その目的は太陽光発電や燃料電池によって発電した「直流」を、多くの電気製品の入力電源である「交流」に変えることですが、「インバーター」の性能や制御方法によっては、多少「お品の悪い子」もいるわけで、そういった機器が系統に接続されることで、系統の電圧波形が歪んでしまうことがあります。

近年増えているのは、そういったことを原因とした「高調波障害」と呼ぶ事象です。「高調波障害」が起きると系統につながる機器が異常を起こすことになり、異音、誤動作や停止、最悪の場合は発熱・発火といったことも起こり得ます。そういった背景から、系統に接続する機器が従うべき技術要件として「系統連系規程」が制定され、その中で試験方法も定められています。
今回のこのコラムでご紹介するのは、系統連系規格試験の1項目にある、そういった「高調波障害」を再現して電気製品の障害耐性を確認すること、つまり交流電源を使って「異常シミュレーション」をおこなう方法ということになります。

使用する機器は(図1)のようになります。

図1-システム構成図

図1 システム構成図

交流電源はキクスイのPCR-LEシリーズという製品です。この製品は「リニアアンプ」という回路方式により任意の交流波形が出せます。そして出力する波形を編集するために、同じくキクスイのシーケンス作成・制御ソフト「 Wavy for PCR-LE(SD011-PCR-LE)」を用います。

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