エンジニアコラム

大塚 大塚 賢一

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ダメなエンジニアに足りないもの

2017.10.02

ダメなエンジニアに足りないもの

論理的思考能力に繋がる「分解のススメ」

知識だけでは現場を戦えない

さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、私たちエンジニアの業務の中には様々なものがあります。手順通りにサクサク進む仕事もあれば、お客様から不具合の原因究明を依頼されたり、開発品の実験が思う様に進まない時の対策検討といった、どちらかと言うと「しんどい仕事」もあります。こうした「しんどい仕事」についてあなたは得意でしょうか?

私は決して得意とは言えませんが、不具合原因の推測をしたり、原因究明の為の打開策を挙げてみたり等、何とか日々の業務を人並みにこなしています。
こういった不測の事態を分析(推論)したり、対応する能力を「論理的思考能力」といい、エンジニアに必要な能力と言われています。早い話、頭の中でどれだけ「なぜだ?」の感情が強く働くかなんだと思います。疑問に思えばその疑問の答えを解きたくなりますし、その疑問が興味深ければさらにいろいろ調べるでしょう。

私の場合ですが、こうした「なぜだ?」を小さい頃からやっているので、少しぐらいのトラブルでは動揺せず、むしろ楽しんでしまいます(おかげで傍からは変人扱いです)。さらに不思議なことに自分に知識が全く無いことでも、「おそらくこうだろう」、「もしかしたらそうなっているかもしれない」、とあれこれ浮かんできます。幼少期の分解癖が、エンジニアとしての能力向上に直結していると断言はできませんが、しかし少なからず「なぜだ?」の感情を持ち続けることに役立っているとは言えそうです。

一方、こういったトラブルに上手く対応できない人もいます。面白いことに、そういう人に限って、知識が豊富で、一見「できる人」のように見えるのです。しかし言ってることをよく聞くと、「あそこではこういった事例があった」とか「その部品の仕様はこうこうだから使えない」など、情報提供はできても、それ以上がない。知識だけで、なんとか切った張ったしようとしているように見えます。つまり見えている情報(事実)と、起きている事象(不具合)の間の隙間を想像する、関係性を推論することが上手くできないようです。
こういう人が不具合対策メンバーにいると苦労します・・・。会議が「俺はこんなこと知ってるぞ」合戦に終始して、なかなかその先に進まず、かけた時間の割に有益な結論が出ないなんてことが起こりえます。あなたの職場にもいませんか?そんな人。

知識はエンジニアにとって重要な情報ですが、残念ながら実際の現場は、手持ちの知識だけで対応できることの方が少ない。むしろ丸腰のままその場で策をひねり出すことを要求されるのが「普通」なんじゃないかと思います。そのときに必要なのが「論理的思考能力」です。
しかしこの能力は本や資料を読むだけではなかなか身につかない。結局「経験値」。どんだけ実際にやったかでしか身につかないように思えます。そこで私が提唱するのが「分解のススメ」なのです。

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