エンジニアコラム

矢島 芳昭 矢島 芳昭

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わかる!を増やす技術

2019.03.25

わかる!を増やす技術

「わかる貯金」に裏技なし

私の現在の仕事は「製品の取り扱いに関する技術サポート」がメインです。その仕事をこなすには当社のソフトウェアやハードウェアに関することだけでなく、各種規格や業界用語といったことを広く知っていないと、様々な問い合わせに対応することができません。

しかしながら、もともと私は機械工学科の出身で、偏差値34(!?)という低スペック脳みそ搭載です(笑)。なので、電気やソフトのことを聞かれたら「機械工学科なのでわかりません」と答えても良さそうです(一回言ってみたいものです・・・)。しかし現在は、計測器の通信関係やソフトウェアに関する問い合わせに加え、電源高調波やEMCに関する問い合わせ、特注品の回路設計支援に至るまで幅広く対応させていただいています。

そこで今回は、畑違い(機械工学科)の私が電子工学の仕事ができるようになった方法、つまり「どうやって知らないことをわかるようになれるのか?」についてお話したいと思います。日々の仕事での中の会話の一つに「私は文系なのでわかりません」(なんじゃそれ!)というのがありますが、「わかる」の基本原理においては、文系・理系は関係ありません。ぜひ困った時の常備薬的に覚えておいていただければと思います。

なおここでのお話は、脳科学的にとか認知心理学的にといったものではなく、あくまで私個人の経験に基づく論考になります。あらかじめご了承のほどお願いいたします。

わからないは「何」がわからないのか

例えばこんな質問が来ます。
「おたくの”整流器”は”上位”の”PLC”から”シリアル”で制御できますか?」

この質問にどう答えればよいか、皆さんはとっさにイメージできますか? 私もいきなりこう聞かれたら、以前なら「さて、どう答えよう?」となりましたが、今は何とかなります。しかし、わからない人はずっとわからないままで「当社ではできません」と答えてしまうかもしれません。さて、この差は何でしょうか?

この質問をよく見ると「わからない言葉」が混じっていることに気づきます。この質問には「整流器」、「上位」、「PLC」という専門用語らしきものが含まれています。これらの用語が意味するところが分かれば、この質問の意味がわかるのですが、「わからない」という人の多くはこの段階で挫折してしまうようです。つまり「わからない」ということは「わからない”言葉がある”」ということなのです。ここをクリアすれば新しい世界のドアをあけて次の世界に行くことができます。

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