エンジニアコラム

矢島 芳昭 矢島 芳昭

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皮相電力測定の注意点

2016.11.01

皮相電力測定の注意点

交流安定化電源と商用電源で変わる測定値

産業用機器の場合、大きな電力を使う製品が多いために消費電力をVA値で表示する慣例があると思います。また、力率改善コンバータなどを積んでいないため、入力波形がコンデンサインプット型丸出しといった商品もありますが、時々工場の生産データ取りの際に「電力の値が製品規格に入らない」というクレームが上がってくることがあります。
これがなぜ起こるのかちょっと検証してみましょう。

ある計測器を負荷として交流安定化電源(PCR2000M)の場合と商用電源の場合とでそれぞれ測定してみました。

皮相_表

上の表で分かる通り、電源電圧自体は0.7%程度高いにもかかわらず、電流はrmsで-4.6%、尖頭値に至っては-7.9%以上も少なくなってしまっています。 また、電流が下がっているため、皮相電力も4%近く下がっていることが分かります。

それぞれの波形を比較してみても尖頭値電流が落ちているのが分かります。

  • 系列1:電圧波形(単位:V)
  • 系列2:電流波形(単位:A)

(1)PCR2000M+KPM1000 で測定した時の波形皮相_波形1

(2)商用ライン(実験机のコンセント)皮相_波形2 上記のグラフを比較すると、下のグラフの青い線(=電圧)がピークに近いところでひずんでいるのが分かります。これはなぜ起こるのでしょうか?

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