エンジニアコラム

原 常典 原 常典

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電子負荷装置の使い方

2016.11.01

電子負荷装置の便利な使い方(1)

バイアス電源編

下図のように電子負荷装置とは、実はシャントレギュレータというれっきとした直流電源の一種です。

バイアス_図1

 

通常電子負荷装置は最低動作電圧が規定されています。トランジスタの Vce が 0V では動作しないからです。 そのため、例えば「電池の転極試験をしたい」といった場合、バイアス電源と呼ばれる直流電源を直列に挿入します。

バイアス_図2

するとその電源が電池のマイナス電圧分を補填してくれます。例えば電池が −1V になっても4Vの Vce が確保でき、電子負荷で放電を続ける事が可能となります。この場合の「バイアス」とは「偏り」を意味しますが「オフセット」と呼んだ方が近い表現かな?と思います。バイアス電源を「ゲタ電源」とも呼びますがこの方がしっくりきますね。

実際は負荷ケーブル等の損失による電圧降下もありますのでバイアス電源が 5V の場合 Vce は最低でも約2Vくらいが確保できます。当然、負荷ケーブルを「太く・短く」すれば電圧降下は少なくて済みますので Vce は更に高くなります。

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