エンジニアコラム

神崎 信夫 神崎 信夫

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ワンコントロール並列運転の配線指南

2016.11.28

ワンコントロール並列運転の配線指南

負荷配線の基本と出力が不安定になる時の対策法(直流電源編)

当社の直流電源には「並列運転機能」が装備されている製品が多くあります。直流電源(同一モデル)を並列接続することにより、手軽に出力容量を増大できます。とりわけ「親機」にあたる製品のフロントパネルで、並列接続された電源全体の設定や出力値の表示ができる「ワンコントロール並列運転」は、単体運転と操作性が変わらず便利であると、好評をいただいています。なお、「ワンコントロール並列運転」という表記は当社の造語で、一般的に「マスタースレーブ並列運転」と呼ばれている概念と同じです。また「ワンコントロール」は和製英語で、ネイティブの方には通じませんのであしからず。

さて、とても便利な「並列運転機能」ですが、その並列運転配線(信号系の配線、負荷への配線)はユーザ様の作業としてお願いしており、その配線方法を取扱説明書に記述しています。しかしながら、意外と記述の通りに配線していない例が多いようで、特に負荷への配線が適切でないために異常発振を起こしてしまい、不具合としてお問い合わせをいただくようなケースがあります。並列運転の負荷線の配線方法は、製品シリーズによる差異がほとんどありませんので、ここではその基本的な配線方法と不安定な状態の場合の対処方法についてご説明します(注:高速電源PBZシリーズについては除きます)。

1. 基本的な配線

(1)電源から負荷への配線は同じ長さで、短く配線します。図1の様にL1、L2、L3の各配線は同じ長さで、できるだけ短く、配線してください。

(2)負荷へ配線が長い場合はできるだけ短い配線で中継し、その中継から負荷への配線を長くします。その際できるだけ撚って配線してください(L4)。

図1に配線例を示します。

L4の配線の太さは三台の電源の合計電流を安全に流せる線径の電線を使用してください。この基本的な配線でハンチングが起きるなど、出力が不安定になる場合があります。その時は次ページのような対策を行ってみます。様子を見ながら、それぞれまたは全部を行ってみます。

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