ソリューションノート

環境・新エネルギー

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solution_19_安達&古谷

2017.12.11

エネルギーマネージメントソリューション

ユニット型双方向電源 VPCシリーズ

親和性と接続性

電力出入りの新たな解釈と整理ですね

<古谷>開発に当たってもうひとつ考えなければならなかったのは、各ノードの制御インターフェースでした。系統でもEVでも各々は安全確保のために電力の流出入を厳格に規定しています。例えば、商用交流なら系統連系規定が、EVならV2H/V2Lガイドラインがあってこれに従わなければ接続できませんし、スマートハウスのエコーネット(ECHONET)など接続に際して電力線とは別に通信インタフェースが必要なものもあります。色々な電力源や負荷に対応するためには各々に向けた制御インターフェースの開発が必須でした。

VPC

ソリューション・プラットフォーム

用途が今ひとつ見えにくいのですが

<安達>想定用途としては既存パワコンのシミュレーションなどがありますが、それらはVPC応用のひとつに過ぎません。
例えば、VPCは蓄電池などノードに対向する相手方になりきることもできます。本システムは、ノードに対して自在に入出力できるので太陽光パネルや蓄電池シミュレータとしても使えるわけです。
同じ考えで回生型の電子負荷装置なんかにも応用できます。装置のエージングなどでは負荷装置が電力を熱として消費するわけですが、本システムを使えば受け容れた電力を系統に回生できるので電力消費がわずかしかありません。

<古谷>そんなわけで、このシステムはユニットの組み合わせ次第で色々な姿の機器を実現できます。シリーズ名VPCのVはVersatile(多彩の・多芸な)のVなんですよ。
それを考えると、今は想定していない未知のアプリケーションやテスト要求が出てきたときに、このシステムをベースとした新たなソリューションができそうです。提案のための持ち駒が増やせたと同時に「新たな方向性を持ったソリューション・プラットフォーム」ができたかな、と思っています。

 

新技術挑戦

開発はスムーズに進みましたか

<安達>VPCシリーズは様々なアプリケーションに対応するためデジタル制御方式の電源にしました。私はどちらかというとアナログ屋でオペアンプなんかを使う世界にいました。それが今回デジタル制御ということで、デジタル帰還の数式論や、マイコンなどけっこう勉強させられましたが、やってみてデジタル制御ならではのメリットが分かった気がします。
例えば入出力の状態によって動作モードをダイナミックに変えられる、これはアナログでは困難です。帰還の係数値なんかもパソコンでちょこっと直してすぐにテストできてしまう。アナログだったら部品を取り替えなければならないですよね。部品数なんかもぐっと減らせますし、ファームの書き換えでメンテナンスできてしまう点なども含めてメリットを実感しました。
とは言え、応答スピードの遅延などデジタル電源ならではのデメリットもありますので、その辺りを理解して活用することがポイントです。

<古谷>私は主にファームウェアを担当しました。V2Hなどは幸いなことにそれぞれのテストシステムを手掛けて来た蓄積があったのですが、系統連系規定については本システムが初めてのチャレンジでした。
あと、「アナログではちょっとムリ」なこともソフトウェア上なら簡単に試せたりします。反対にアナログなら簡単にやれる事がデジタルだとけっこう手間がかかったりします。そんなことからも、ハードウェアからの考え方とソフトウェアからの考え方の意思疎通がすごく大事なんだなぁと思いました。
私自身としては、「言われたもの、要求された仕様のもの」を作るのではなく、お客様の真のニーズはどこにあるのかを捉え、それをカタチにしてゆきたいと思っています。

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